10月13日は「豆の日」について

煮豆とは!

煮豆のトップページ1豆類は古くから煮豆、和菓子など日本の伝統的食文化を支える食材として親しまれてきました。煮豆というと甘く煮たものを思い出しますが、煮た豆全般を指し、甘いもの、塩味のもの、しょうゆ味の3種類が出回っています。甘煮といっても、ご飯と食べてもちょうど良い甘さに仕上げるのがコツです。とはいえ、砂糖の持つ保水性や保存性を生かした料理のため、本来は甘めに煮るのが基本です。ところが時代と共に甘さ控えめが好まれるようになり、しょうゆや塩味の人気が高まる傾向にあります。そして最近注目されているのが、料理の材料となる水煮や蒸し煮です。日々忙しい子育て中のお母さんにとって、和えるだけ、加えるだけ、良質のタンパク質や日常の食生活で不足しがちな各種ビタミン、ミネラルや食物繊維などの栄養をバランス良く補うことが出来ます。

そして豆の用途も古来の煮豆、餡のほか、最近では、サラダやスープ、シチュー、揚げ物といった豆を活用した新しいレシピが開発され、現代人ぴったりのヘルシーな食品として見直され、小さな豆から生まれる大きなパワーが、今、世界的にも注目を集めております。

煮豆の商売の始まり

煮豆が商売として始まったのは1817頃といわれております。この頃の江戸町民は、食べることをかなり楽しんでいたようです。江戸市中には茹で豆を行商したり、いんげん豆の煮豆を売る店が繁盛していました。

煮豆の商いが企業化されだすのは、明治の初期。この頃、東京の江東区で数名の売子を使用していた武内氏なる方が、空豆の皮を剥いて砂糖で調味したものを「開化いんげん」と名づけて、数人の行商によって市中に売り出したのが煮豆の企業化への始まりと言われております。

「開化いんげん、食べてみれば文明開化の味がする。」とだれ言うことなく、茶請け(お茶を飲む時のお菓子)として歓迎されたようです。

明治初期の煮豆売り

明治初期の煮豆売り

昭和初期の煮豆売り

昭和初期の煮豆売り

(資料提供/株式会社日本食品新聞社)